月別アーカイブ: 2013年12月

ネット動画を録画する

 テレビ番組を録画して授業で見せたいときには,ハードディスクレコーダーなどを用いて録画し,DVDに焼いてダビングし,教室でDVDプレーヤーを使って再生することになります。

 また,最近では,ネット上にたくさんの動画があり,そのような動画の中に授業で使えそうなものも少なくありません。NHK学校放送番組もインターネット上で「NHK for School」というサイトを開設して番組を無料配信しているほどです。

 インターネット接続があって,タブレット端末と大画面テレビを用意すれば,こうしたネット動画を授業で自由に見せることができます。

 しかし,肝心のインターネット接続が確保できない学校の方が圧倒的なのかもしれません。中学校や高校に至っては,テレビも各教室にない場合がほとんどです。

 テレビについてはなんとか確保してもらうしかないですが,ネット接続がない件については,あらかじめ動画を録画して保存しておけば,タブレット端末だけでネット動画を再生して授業で見せることが可能です。

 ネット動画を録画する方法とは,動画をダウンロードすることです。

 「ダウンロード」ボタンが用意されているようなサイトであれば,クリックするだけでダウンロードが可能ですが,それは大変まれです。

 そこで,ダウンロードのためのソフトを使うと便利です。

ソフト名 ダウンロード 備考
「iSkysoft Free Video Downloader」(iSkysoft) Win版Mac版 YouTubeのみ
「Jaksta Media Recorder」(Jaksta) Win版Mac版

 たとえばYouTubeで公開されている動画をダウンロードしたい場合には「iSkysoft Free Video Downloader」(iSkysoft)というソフトがあります。高機能版は有料ソフトですが,ダウンロードできる対象をYouTubeに限定しているバージョンは無料です。

 このソフトで対応できない動画サイトもあります。

 その場合には,上のソフトと異なるダウンロードの方法を採用している「Jaksta Media Recorder」(Jaksta)というソフトを試してみるのも悪くないでしょう。

 これら2つのソフトは無料試用ができますので,ダウンロードしたい動画に適用できるかどうか試してから購入することができます。

 iPadアプリにも動画ダウンロードアプリがいくつか公開されていますので,iPadのみで完結したい場合にはそれらを試してみることになります。ただし,ダウンロードできたように見えても,実際にはネット接続がないと再生できないという場合もあるので注意が必要です。

 ネット動画も著作物であることには変わりありません。この場合も学校教育の目的の上で授業者本人による録画と利用を守ることには変わりありません。

iOSデバイスの管理方法

あちこちiPadを導入している学校にお邪魔するようになったのですが、iPad(iOSデバイス)の管理の方法は各校各様です。

10台程度のiOSデバイスを導入したものの、管理するためのパソコンは従来から学校にあるWindowsパソコンにiTunesを入れたものを利用する場合が多いようですが、その他、ハブ機能を持ったラックを導入してパソコンと同期するような管理をしているところもあります。あるいは、学校側で管理するのは難しいので、完全に個別の利用者に任せる形をとっているところもあります。

企業組織では端末を管理する前提のところが多いので、そのような管理機能の要求が多いのですが、iOS7になってその対応が格段に進んだとされています。そうでなくともMDMという仕組みを使って管理をする方法は従来までもありました。

その方法の中には、無線を使って遠隔で管理する方法もあり、ケーブルにつないで順にセットアップしたり変更をかけたりする手間を省くこともできるのですが、学校でそのような方法を使っている事例はまだ見たことがありません。

これを実現するには少なくともMac OS X Server(最新バージョンはMavericks Server)を導入し利用する必要がありますが、こちらは数千円でMac App Storeから購入できるので、条件整備の敷居は低いはずです。問題は、ユーザー設定だったり、そもそもこの方法に関する情報が少なかったりでノウハウも溜まらないことです。

なので、近いうちにMavericks Serverを導入する予定なので、iOSデバイスを管理する方法について挑戦しながらご報告しようと思っています。